2017年03月29日(水)
すくすく学級 閉級式(その1) 3館の様子 [中央公民館からのお知らせ]
卒園・卒業シーズン真っ只中、平成28年度別海町乳幼児母親家庭教育学級(すくすく学級)の活動も3月の閉級式をもって無事終了しました。
穏やかに過ぎた3月。胃腸炎の流行で西公民館学級の閉級式は日程を変更して行いましたが、お天気の心配もなく3館それぞれ無事に閉級式の日を迎えることができました。
まずは、3館ともに今年度の歌「バナナのおやこ」からスタートです♪
踊りが回を重ねるごとに上手になっているのはもちろんですが、2,3歳の子は歌がとっても上手に歌えるようになっていました。繰り返すことの大切さと、確かな成長を感じる一場面です。
ある学級では、すくすく卒業を前にして初めて笑顔で元気いっぱい踊ってくれた子がいました。こんな場面に出会える瞬間の幸せは、子育ての醍醐味とも言えるでしょう。
なかにはお家では楽しく歌ったり踊ったりしていても、すくすくでは恥ずかしさや照れくささの方が勝ってしまい、本来の自分を出しきれない子もいます。
自分と家族以外の人との関係や距離を感じたり学び始めている証拠でもありますが、何よりも家庭が一番安心できる場所だという証しでもありますよね。
お母さんにとってはもどかしいことかもしれませんが、安心してくださいね。
続いて修了証の授与です。
通学部・通信部、3館合わせて121組264名の親子が無事一年の学びを終えました。
参加者には、1組ずつ各館長より修了証と完成したばかりの文集、子ども達には手作りメダルが手渡されました。
何が始まるのかわからなけど、とりあえずお母さんの横にピタッと並んだり抱っこされたりして様子を見ている子。
就園前とは思えないくらい立派な姿勢でお母さんの代わりに賞状を受け取る子。
そんな一人ひとりの姿が愛おしくもあり、卒業していく親子もいることを思うと、淋しさがグッと込み上げてくる時間でもありました。
今年度の文集は、お母さん達から寄せられた原稿が、昨年度より25ページも増えました。厚さにすると数ミリではありますが、ずっしりと重みを感じます。
子育てを通しての様々な悩みや奮闘ぶり、体験がぎっしりと詰まったこの文集は母としての土台となり、これからの子育てへの励みになっていくことでしょう。
次は、すくすく賞の授与です。
学級開設数18回のうち、7割以上出席した親子に賞状とプレゼントが手渡されました。
今年度は、42組の親子がすくすく賞を受賞しました。そのうち5組はウルトラすくすく賞(皆勤賞)でした。
慌ただしく過ぎていく日々の中、親子共々に体調を万全にすべての学習日に参加することは決して簡単なことではありません。
なかには、間に出産を挟んでいたにもかかわらず、すべての学習日に休まず参加した親子もいました。お見事です!!
各館長からの挨拶、担当講師からの挨拶のあとは、すくすく学級の活動を力強く支えてくださったすくすくスタッフさんへ、感謝の気持ちを込めてメダルをプレゼントしました。
プレゼンターは、参加した子ども達の中の年長さん達にお願いしました。
役割をすぐに理解するにはまだまだ難しいお年頃ですね。
思わずメダルを自分にかけてしまったり、渡すのがもったいなくてちょっとごねてしまったりと、この時期だからこその微笑ましい姿に受け取るスタッフさんもしっかり温かなまなざしを送り、役目を果たし切るまで見守ってくれたのでした。
閉級式を無事終え、休憩を挟んで最後のお楽しみの時間になりました。
各館ともに、公民館職員がギターやピアノの演奏で花を添えてくれました。
演奏は、どのおにいさん、おねえさんも完璧。
いつもギリギリの発注にもかかわらず、快く引き受けてくれる職員の皆さんに心から感謝します。
ちなみに、東公民館学級は初のエレキギターで登場!
「バナナのおやこ」が、思わずロック調になってしまいました(笑)。
さて、おはなしの時間です。
中央公民館学級は大型絵本『999ひきのきょうだい』、東公民館学級はエプロンシアター『ぞうのはなはなぜながい』、西公民館学級は大型絵本『とんとんとん』でした。
次は「ふしぎなポケット」の歌を楽しみました。
普通に歌っても、ポケットからは何も出てきません(笑)。
そこで、今回は大きなポケットを3つ用意しました。
さて、何が出てくるのかな?
最初のポケットは、花のついた赤いポケットです。
歌に合わせて、ポケットをたたいてみると、
ジャ〜ン! ビスケットが出てきました。
みんなでどんどんたたくと、
ポケットからビスケットがあふれ出てきました!
「早く拾わなきゃ!」
次のポケットは、黄色い風船のポケットです。
要領がわかってきた子どたちが、ポケットをたたきます。
そして、出てきたのが……、
ケーキやドーナツなどのスイーツ。
子ども達も「次は何が出てくるのかな?」とどんどん集まってきます。
この風船のポケット、最後には本物の風船も出てきました。
(ふくらます前のものですが…笑)
最後のポケットは、星のポケットです。
何が出てくるかと思いきや……。
もしやスターのポケット?!
この後も2016年ブレイクした俳優や別海町の応援大使となったファイターズの選手達が出てきました。
こんなポケットが本当にあったら、皆さんならどんなものが出てきてくれるとうれしいですか?
ちょっとわくわく気分を楽しんだひとときでした。
この後、中央公民館学級・東公民館学級では、「むすんでひらいて」のロックバージョンも楽しみました。
これまでアレンジしてきた演歌バージョンや盆踊りバージョン、ロックバージョンなどは、“大人も楽しめる手遊び”をコンセプトにやってきました。
ところが文集に寄せられた原稿の中に、「実は、うちの子家でロックバージョンのマネしてます」との声がいくつかあったのです。
子ども達も一緒に楽しんでくれていたと思うとうれしくなり、つい調子に乗ってやってしまった感は否めませんが、この1曲だけで会場の空気が一気に熱くなるのを感じます。
これがまさにロックなのでしょうか!!
いえいえ、ロックには似つかわしくないおばちゃんが一生懸命な姿、それを必死にマネする子ども達の姿が熱くて笑えるのかもしれませんね(笑)。
東公民館学級は、エレキギターの伴奏だったのでまさしくロック調♪
歌もちょっとドスをきかせる感じになります。
終わった直後に「うるさい!」と言いにきた子がいました。
中央では、「声が怖い……」と言いにきた子も……。
その感想、決して間違ってないですよ(笑)。
そんな素直な子ども達の反応に「ごめんね〜」と謝りながらも心和まされるのでした。
そして、いよいよ最後の親子体操の時間です。
まずは、「ちからあわせて」から。
クライマックスは「エビカニクス」。
わが子が踊ったり、リズムをとって揺れている姿に笑顔でカメラを向けるお母さん。
一緒に踊って楽しむお母さん。
西公民館学級では、公民館長と見学に来られていた西児童館の館長も一緒に踊ってくれました。
すくすく学級で「エビカニクス」を踊り始めて8年目になりますが、今でも飽きることなく愛され続けるすくすく学級の定番ソングになりました。
この1曲だをけ見ても、毎回続けることで子ども達が「爪の準備(借りる)→使う(踊る)→片づける(返す)」というパターンを覚えていきます。
これは遊びや生活のルールを覚えていくことにもつながると感じています。
乳幼児期はできないことが多いのが当たり前。でも、できなくても地道に繰り返していくことで、着実に生活していくために必要な力がついていくのですね。
最後の挨拶にもたくさんの子ども達が集まってきました。
保育園や幼稚園に上がる子、お引っ越しで別海を離れる親子はこれですくすく卒業となります。
一年を無事過ごせた喜びの反面、淋しさも募ってきます。
これからも階段を駆け上がるように成長していく子ども達。
そして、子育てを通して、一人の親として成長していくお母さん達。
皆さんの未来に思いを馳せながら、これからもすくすく親子の成長を見守り続けていきたいと思うのでした。
すくすく学級は、次年度で30年目を迎えることになります。
この節目を機に、また新たな気持ちでお母さんや子ども達が安心して参加できる学級、元気になれる学級を目指してすくすく親子を全力でサポートしていきたいと思います。
今後もよろしくお願いします!
Posted by tyuou at 13時10分