2017年11月06日(月)
すくすく学級 子どもの気持ちによりそう(10月学習会) [中央公民館からのお知らせ]
すくすく学級10月学習会のテーマは、別海町学びの木の乳幼児期の重点項目でもある「子どもによりそい、子どもの気持ちを受け止める」と「喜びや不満の感情をきちんと受け止める」でした。
日々の生活に追われるお母さん達にとっては、簡単なようで難しい、そして、わかっていても思うように行動に移せない、ちょっと重いテーマだったかもしれません。
特に子どもをしつけるにあたって、今回のテーマはとても大切なポイントになります。
例えば、子どもがしてほしくないことをした時に、自分がどうなるのか。
子どもがなぜそうしたのか理由を考えるよりも前に、感情的に怒ってしまう。
多くのお母さん達が経験しています。
「叱る」と「怒る」の違いはわかっていても、やはりついつい怒ってしまうことの方が多いというのがお母さん達の現状のようです。
正直、私もそうでした。
そこで、子どもにしてほしくないことやその理由、自分がどんな時に怒ったり、イライラしているのか書き出してもらいました。
・言うことを聞かない。
・同じことを何度も繰り返す。
・マイペースすぎる。
・すぐ散らかす。
子育てって思い通りにいかないことばかりですよね。
さらには、
「だいたいイライラしている時って、急いでいる時(時間のない時)や気持ちに余裕がない時だよね」
「そうそう」
多くのお母さん達が共感する場面でした。
学習会後のあるお母さんの感想です。
「怒ってしまうことを書き出してみると、実はたいしたことないことばかり……。最近ヒステリックに怒鳴ってばかりなので少しでも落ち着いて対処してみたいと思います」
実は、そうなんですよね。
よくよく考えてみると、なんでこんなことであんなに怒ってしまったのだろうと反省することの方が多いかもしれません。
子どもにしてほしくないことの理由が自分の都合だったりということも……。
親もついつい同じことを繰り返してしまっているものです。
「自分も、イライラや悩みを人に共感してもらえると気持ちが落ち着くので、『子どもも同じなんだなぁ』と思いました」
と書いていたお母さんもいました。
子どもの悲しい気持ち、悔しい気持ち、泣きたい気持ち、うれしい気持ち、何かをしたい気持ちなど、今感じている気持ちに心を寄せることで、子どもは「自分は大切にされている」「愛されている」と感じられるようになります。
親の願いを伝えるのは、それから。
とはいえ、喜怒哀楽あっての人間。
ここぞという時には叱られたり、理不尽かもしれないけれど怒られるのも一つの経験と考えると、腑に落ちない部分もありますよね。
人は失敗しながら学んでいくものです。
むしろ、日常生活においてすべてに完璧を追い求めると息苦しくなってしまいます。
子どもはもちろん、親もそうではないでしょうか。
私が思うに、意識しなければ10のうち10を感情的に怒っていたとしたら、意識することで1つでも冷静になれるところから始められればいいのかなと……。
どんなに子どもの気持ちを受け止めて怒らないようにしよう、褒めどころを見つけていこうと努力しても、「やっぱり今日も怒ってしまった……」となるはずですから。
いまだに進行形故に強く言えます(苦笑)。
ここで大事なのは、強く怒りすぎたと感じた時に反省し「ごめんなさい」の気持ちを子どもに伝えられるかどうかでしょう。
きっとその親の姿を見て、子どもも学ぶはずです。
「周りの協力に不満があって、一人取り残されている感じがする」
こんな風に感じているお母さんもいました。
こう感じているのは、一人だけではないはずです。
お母さんの怒りやイライラの裏には、お母さん一人の努力では解決できないこともあることがわかります。
子どもの気持ちによりそうことの大切さはもちろん、子育てに日々奮闘するお母さんの心によりそってくれる家族や周囲、地域の存在の大切さを痛感します。
すくすく学級は、その一つの存在でありたいと願っています。
さて、今回の学習会では、「今月の歌」として「紅葉」を歌いました。
せっかくなので紅葉(本物ではありませんが)を用意してみました。
みんなでペタペタ。
紅葉がいっぱいになりました。
きれいだね。
そして、輪唱に挑戦。
3館各学級ともに、すてきな歌が響き渡りました。
紅葉をペタペタしたのが楽しくて、この後、紅葉狩りに行った親子もいたそうですよ。
歌から、こんな風に世界が広がるものなのですね。
Posted by tyuou at 17時40分