2015年07月08日(水)
すくすく子育て講演『みんな悩んで親になる〜乳幼児とメディア編〜』 [中央公民館からのお知らせ]
すくすく学級、中央公民館、東公民館の7月学習会では、白老町より、NPO法人おたすけネットの代表理事を務める中谷通恵先生をお迎えし、『みんな悩んで親になる〜乳幼児とメディア編〜』と題して、すくすく子育て講演会を行いました。
「中谷先生ご自身の子育てのお話」、「子育て支援を始めた経緯」、「子どもの心の発達のみちすじ」、「乳幼児期の大人のかかわり方」、「乳幼児とメディアのよい関係」など、わかりやすく丁寧にお話していただきました。
なかでも、
◇自己肯定感が育まれやすいのは乳幼児期で、心の甘えを受け止めることで育っていく。
◇電子映像メディア(テレビやDVD、スマホやタブレットなど)は、決して悪いものではないけれど、与える時期をしっかり考え、長時間の使用にならないようにするなど上手につき合うことが大切である。
◇スマホのしつけアプリの中には、子どもを脅すことで言うこときかせようとするものもあるが、脅しのしつけは、人間らくしく生きるための脳が育たない。
◇10歳になるまでは、大人もテレビやDVDの視聴、スマホなどの使い方を気をつけた方がよい。(「できるだけ子どもの前ではしない」など)
といったお話が、お母さん達の心に残ったようです。
文字で表わすと、とても硬いお話で説教じみた内容に感じてしまいますが、日々不安を抱え、悩みながら子育てをしているお母さんの心の奥に寄り添いながら、優しく丁寧な語り口調で展開していく中谷先生のお話は、お母さん達の共感を呼び、「今日から、また頑張ります!」と気持ちを新たにされた方も多かったようです。
今回は、お母さん達に、じっくりゆっくり話を聴いていただきたいとの思いから、すくすく学級初の試みとなる完全託児を実施しました。
大部分が託児初体験。預けるお母さんも預けられる子ども達も不安でたまらなかったことでしょう。
実際、中央公民館の約9割の子は、お母さんに会いたくて泣き続けていました。(愛されている証拠ですね。)
2時間弱のわずかな時間でしたが、「子どもと少し離れただけで、すごく愛しく思えました。」との声もありました。
子どもが1歳を過ぎるとどうしても「叱る」という行為が増えてしまうため、「いつも自己嫌悪に陥るんです。」という声が多くなります。日々、手探りの子育ての中、わが子がちゃんと育っているのか、わが子を心から愛せているのか不安に感じることもあるでしょう。
今回の講演で心のリフレッシュができたことで、わが子への愛情確認ができたお母さんも多かったのではないでしょうか。
「参加して良かった!」との声が多かった今回の講演会ですが、託児を請け負っていただいた、プーハウス様、すくすくスタッフ、個人スタッフの皆様のご協力なしでは成立しませんでした。心から感謝しております。
また、「ぜひ、お父さんにも聴いてもらいたい。」との声もありました。
次年度は、お父さん向けの講演ができればいいなと考えているところです。
講師の中谷通恵先生、参加者の皆さん、託児スタッフの皆さん、お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。
Posted by tyuou at 11時00分