北海道野付郡別海町 別海中央小学校のブログサイト

別海中央小学校 [北海道別海町]

2021年03月11日(木)

☆別海中央小学校☆5年「総合的な学習の時間」で東日本大震災について講話を開きました [大切にしたい今日の出来事]

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 5年生は現在,総合的な学習の時間で「別海町の防災」について学んでいます。3月11日(木),今日は東日本大震災について考える時間を設けました。
 本校に勤務する佐藤先生は,福島県出身です。震災当時,ご家族は現地に住んでいました。震災が起きてから10年,5年生の子どもたちは,当時まだ1歳。映像や写真でしか知らない震災について,
 『自分事として震災について考えてほしい,考えたことを未来につなげて自分の命を守れる人になってほしい』
という佐藤先生の願いを込めて,当時の様子や報道だけでは見えてこない実情について話していただきました。

 「災害が起きたら『逃げる』とわかっていても,実際に起きたらすぐに逃げることができそう?」という質問に,「逃げようとは思うけど…。」「本当に起きたら逃げられるかな…。」と佐藤先生の質問や言葉に真剣に考える子どもたち。他にも「避難所の生活で本当に困ることとは?」「何をもって復興といえるだろう?」などの質問に,自分事として捉え,時には意見を交流しながら考えを深めていきました。

 授業後の子どもたちの振り返りには,このようなことが書かれていました。
「先生の話を聞いて,どんなことが大変で,災害が起きるとどんな気持ちになってしまうのかを考えることができた。自分の思い出のある家が流されてしまって,とても辛いと思うし,家族が生きているのか無事なのか心配や焦りがあったと思う。そんな経験をした先生が今日震災について伝えてくれて話しているときも思い出して辛かったかもしれない。自分ももっと経験した人から話を聞いて伝えていく必要があると思った」

「話を聞く前は,地震が起きた時はや避難所に行く時が大変だと思っていたけど,その後が一番大変だとわかりました。避難所生活では,たくさんの人がいるから気をつかって過ごさなきゃいけない,また,ペットを連れて行けないのも飼っている自分としては,しっかり自分事として考えないといけないと思った。地震が起きた後も差別やいじめがあって,実際に自分も今日ネットで差別しているコメントをたくさん見たので,自分たちは差別せずに受け入れることが大切だと思った。震災からだいぶ経ったけそ,まだ復興できていない。もし,別海でも大きな地震がきても.自分の命を大切に,あきらめず行動し続けることが大切だと思った。日頃から相手の気持ちを考えて過ごせるようにしていきたい。」

「3.11の経験で,2018年の西日本で大雨が降っても無事に避難できると思っていた。でも,84%の人が避難していないっという現実があった。その時の判断で,生きるか死ぬか決まる。だから自分の自己課題は地域の人に『日々危機感をもってもらう』だったけど,『正しい判断をすばやくできるように,危機感をもってもらう』という課題に変わった。『正しい判断』というのに答えはないのかもしれない。知り合いがまだ避難できていない。助けに行っても自分が死ぬかもしれない。様々な判断で死が決まる。どんな判断でも後悔がないように,日々の生活から正しい判断ができるようにしたいと思った。」

 「いつ,だれが震災被害にあうかわからない」という現代社会で,「自分の命を自分で守る」ために,今日のような時間を通して,本当の意味での防災について,子どもたちにはこれからも考え続けてほしいと願っています。

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Posted by 中央小学校 at 16時53分

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