2019年05月17日(金)
【上風連小】問題解決の鍵は対話力の向上です! [[校長発]]
■皆さん、おはようございます。
今日もまた、新しい一日が始まりました。
今朝の上風連は、薄霧の中で、小鳥のさえずりが心地よく響いていました。
運動会の練習が、昨日から始まりました。
今日は運動会開会式等の全体練習があります。
■今日も未来の主役の子供達が、元気に登校してくれました。
挨拶をする子が、増えました。
ほとんどの子が、元気に挨拶をしています。
挨拶の笑顔に大きな感動を覚えています!
■今朝の朝会では、様々な問題行動に対する基本的な対応についてお話をしました。
(※は、補足です。朝の時間は限りがありますので、後は、ブログを読んで頂いております。)
▼1つは、「ありのまま受け入れる」ということです。
どんな内容であれ、口を挟まずに、最後まで話を聴いてあげることです。
真剣に、誠実に聴いてあげることです。
それが、その子に対する人格の尊重になります。
一個の人間として見ることになります。
▼2つは、「心情を理解する」ということです。
話の内容を正しく整理し、
「あなたは、こういうことで、〜と思っているんですね。」
と丁寧にしっかり確認し、その心情を理解してあげます。
不満であれ、怒りであれ、苦しみそのものを、こちらが、しっかり受け止め、理解してあげる。
受容してあげることが大切です。
※人は、自分を理解してくれる人がいると分かれば、安心できるものです。
怒りや、不安、絶望など、負の側面をもっている人には、まず、安心感を与えることが大事です。
また、同時に「本質」を見抜くことが大切です。
私たちの言語力、読解力が試されます。
それを発揮する時です。
「本質」は、その人の思考の傾向性です。
同調を求めているのか、本当に良くしたいと思っているのか。
考えそのものが善なのか、悪い方向に向かわせようというものなのか。
認識が浅いのか、深いのか。
利己的か、利他的かなどです。
▼3つは、「自分のメッセージを送る」ということです。
これが、相手との対話になります。
学び合いになります。
しかし、ここで注意しなければならないことは、
「どうして、〜なの?」
「こうしなさい!」
と相手を疑ったり、命令、指示するような言動は絶対にしてはならないということです。
また、相手の話に、
「そうだね、そうだね」
と同調したり、一緒になって、他者への批判に加担しないことです。
※「この対応」が、相手への方向性を決定付けて行きます。
他者と理解し合う、融和という賢明な行動に向かわせるか。
それとも、憎悪を拡大させ攻撃的にさせるという愚かな行動に向かわせるかの鍵となります。
前記は、自立心や自律心を向上させ、人間を強くさせます。
後記は、依存心や他律心を増長させ、人間を弱くさせます。
私たちの賢明な対応は、その子が成長した時に、きっと大きな役割を果たす貴重な経験になるものと確信しています。
▼生徒指導の基本を述べましたが、これは他でもなく、教育活動を通して行う、言語活動の充実を図る基本です。
対話の基本であり、生きた教育の具体化です。
普段の授業の中で、このように、「相手にしっかり話す」「聴く」、そして、その話を「正しく要約」し、「自分の意見を言える」ようにするという、コミュニケーション能力を高めていただければと思います。
▼この対話力の向上が、あらゆる問題・課題を解決していきます。
Posted by 上風連小学校 at 07時33分
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