2019年06月21日(金)
【上風連小学校】本質を見抜く時代 [[校長発]]
■みなさん、おはようございます。
新しい一日が今日も爽やかにスタートしました。
今朝の上風連は、曇り空ですが、ひな鳥でしょうか、よわよわしい鳴き声がどこからともなく聞こえていました。
■今日も未来で活躍する子ども達が元気に登校してくれました。今日も元気に力一杯挨拶をしてくれていました。
中には、素晴らしく礼儀正しく挨拶をしてくれた女の子がいて、大変に驚きました。礼儀の正しい挨拶はとても気持ちのよいものです。
虫かごをもってきた男の子がいました。かごの中には、まだ、幼虫から孵ったばかりなのでしょう、可愛いセミがいました。
■今朝の職員朝会では、以下の内容の要点をお話しました。(1分以内)
後は、校長通信で見てもらっています。
▼「全ての人が明るい方向へ、向上する方向へ、賢くなる方向へ、幸せになる方向に行くことを考え、一生懸命努力し、頑張り、進む人は、心根が良いために、道は必ず開ける。」ということは、様々な書物等で歴史が証明されているところです。
有名なあるスポーツ指導者は、「心根の良い人は、『運』を呼び寄せます」と断言しています。
「心」には、形も姿もありません。しかし、「心のもち方」や「心根という」ことを、それぐらい大事にしています。
「心」は、人間の「核」とされています。
教育の要も「豊かで健全な心をどう育成するか」となります。
▼人間社会には、様々な人がいます。良い人もいますが、その逆に良い事をしようとする人の足を引っ張ろうとする人もいます。
そういう悪意、悪い言動の人は、様々な伝承にもあるように、「因果応報」という厳然とした自然のリズムによって、裁きを受けることになります。
「自身が行った」という不正(悪意的)な事実は、どんなに正当化し、工作し、操作しても自分の心の深層に刻印され、その結果はいつか見える形で歴然と顕れるものです。
今は事無き様に見えても、体から影が離れないように、自分で蒔(ま)いた種ですから、自分で刈り取るしか無くなります。
自業自得です。
▼私は、上記のような「心の善悪の話し」をこれまでの教職人生の中で、子どもや保護者、教職員に数多くしてきました。
教頭時代、ある学校の全校朝会でこういう話を子ども達にした時に、1年生の男の子が大きな声で、すかさず、「天罰だ!」と言っていました。きっと祖父母の方から伺ったことと思います。
少子高齢化時代、これから、このような智慧をもった高齢者の方々が活躍する場をつくっていかなければならないと思います。
▼私は国語の読解が好きです。特に登場人物の人物像を読み取ることがとても好きです。
特に「悪人の本質」というのは、その人自身の心の中にある「不平・不満、怠惰、甘え、嫉妬、情念、見栄っ張り」だと言われています。
常に不安であり、欲望が渦巻いています。
ですから、向上しようとする善意の人を快く思わないです。
子どもが親に叱られたら、自分よりも弱い子をいじめるのと同じく心が未成熟なのです。
したがって、その目的は、相手の善意の心を乱すことにあります。相手を困らせることにあります。
また、直接意見を述べることなく、影でこそこそと悪伝を流し、悪いイメージを広げ、周囲の不安を煽(あお)るようなこともするでしょう。
ある指導者は、「そのような自らを向上させることも、自らを変革することもなく、価値を考えずに不平不満に時間を浪費するような者は、『自ら被爆するようなもの』である。」とも言っています。
静観して時を待てば、そのうち、誰が企てているのかということは、公衆の知るところとなり、「そのようなことをするとこうなるのだな」と皆の今後の人生にとっての貴重な教訓の存在となることでしょう。
私たちは、こうならないためにもしっかり自身を律し、戒め、そして、共に高めあっていかなければならないでしょう。
人は、一人では弱いものですから。
▼「心のあり方を明確に説く人」が減少したせいか、様々なメディアでは、「これからは、フェイクニュースのような自分に都合の悪いものを中傷し、誹謗めいたことを拡散する人が増え、何が本当で、何が嘘か分からなくなる時代になる。」との指摘がありました。
このような時代だからこそ、先見の目を磨き、皆が良くなることを真剣に考えることのできる価値創造の人を育てる必要があります。
誰一人として「置き去りにされない社会」を構築することを真剣に考える必要があります。
それを踏まえて教育に当たる必要があります。
▼4月1日に学校経営方針と共に「共通理解項目」についてお話しました。
その中の『11』には、次のように記しました。
「最後は、運があるかどうか。それは、普段の(善悪の)言動
で決まる。ソクラテスは次のように言う。『より良き生活
を送った者は、より良き人生に与(あずか)り、悪(あ)し
き生活を送った者は、より悪しき人生を与(あずか)る』」因
果応報です。
全ては、自分に撥(は)ね返って来ます。
だからこそ、『相互の尊重の心』で『目的を共有』してし
いきましょう。」
▼これからの時代は、「教育」「未来」「幸福」「充実」について、学校と保護者、地域の方がその価値を共有していく時代です。
「社会に開かれた教育課程」とは、学校の考え、方法、理念をしっかりと知ってもらうことから始まります。
Posted by 上風連小学校 at 11時31分
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