2017年09月11日(月)
【中西別小学校】第1学年の授業で気付いたこと [校長室から]
本日、第1学年で研究授業を行いました。担任の先生、大変お疲れ様でした。事前の指導案検討では、「測定領域における単元を貫く数学的活動」や「数量感覚を身に付ける意図的な教具」などなど、校長の話も多岐にわたり、授業者を混乱させた感がありました。反省しております。
しかし、本日、授業を見て「コロンブスの卵」で申し訳ありませんが、気付いたことを書かせていただきます。
教育現場で使われる言葉に「経験」と「体験」があります。経験は、行為によって得た知識や技能なども指します。体験は、自分が身をもって感じるところに重点があり、行為の内容よりも、印象的な事柄について用いることが多いそうです。
このような考え方からこれからの教科指導においては「経験>体験」でなければならないと考えます。
従前は、日常生活で様々な体験ができる環境がありましたが、現代社会においては、その体験も限られてきます。そこで、学校教育の中で経験させる場面を意図的に設定する必要があると考えました。
中西の子の強みは、中西別幼稚園の「ワクワクジャングル」です。中西別幼稚園で体験している活動の中に「意図的な教具」を入れておくことで、小学校入学後の学習の基盤となる経験に変えていくことができます。はじめは印象であっても知識に変える、それが教育です。
1年生の生活科の単元「なつとあそぼう」では、幼稚園のワクワクジャングルで体験した水遊びを発展させ、比べたり、分けたりする活動を十分させます。
<3つの指導のポイント>
算数の授業では目的のある数学的活動を通して、「比べる」学習を展開していくことが大切です。
○子どもが気になるような場面の設定:最初に扱った容器で、根拠をもって比較させる。
○既習事項を生かせる場面の設定:長さの比べ方や前時の方法を想起して比較させる。
○調べたい気持ちを喚起する場面の設定:基準の単位のよさが実感できるように比較させる。
このように、1時間の授業を通して多くのことを考えることができる、私はそれだけでも授業研究の意味があると考えています。
しかし、本校の素晴らしさは、これだけではありません。
授業公開を終えた1年生の担任と研修担当の先生が1年生の教室で授業を振り返っていました。
また、今週の木曜日に授業公開を行う2年生の担任が教頭に授業の相談をしていました。
当たり前のことかもしれませんが、なかなかできません。
1時間1時間の授業に責任をもち、よりよい時間を目指して努力する教師。学校経営の基盤が今日もまた、厚みを増しました。本校で働く職員に感謝します。
Posted by 中西別小学校 at 16時59分
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