2017年10月24日(火)
【中西別小学校】学習指導シリーズ〜複式の学級における効果的な授業の追究〜 [校長室から]
本校は、第3,4学年で複式学級を編成しています。私は複式学級を受け持った経験はありませんが、複式の授業では「ずらし」の指導過程から、いずれかの学年の「個人思考」や「集団解決」が間接指導になってしまい、教師の働きかけがしづらいという課題を多くの授業者が感じていると思います。本校の学級担任もその一人で、日頃から「児童一人一人がしっかり学べる」授業改善に努力しています。
本日、第3,4学年の教室をぶらり訪問しました。
まず、「おやっ!」と思ったことがキッチンタイマーです。複式の授業では、それぞれの学年に学習リーダーがいて、そのリーダーが時間を計りながら声を掛け、学習を進める場面が多くなります。タイマーを数えてみると、3台ありました。担任の先生が学年別で各グループに1台持たせているのですね。
タイムマネジメントの意識を高めるグット支援です。
次に、素晴らしかった支援は、グループ学習を積極的に取り入れていることです。小規模校だと、ついつい一斉指導が増えてしまいますが、グループ学習を効果的に取り入れることで学び合う風土が構築されます。
このように難語句など調べたことを交流する習慣が身に付けば、「主体的・対話的で深い学び」に繋がっていきますね。
最後に、学び方の工夫です。ついつい教師は教えることで満足してしまいます。しかし、子どもから考えや気付きを引き出し、いかにも子どもが考え、解決した気にさせることが重要です。
本日、訪問した学級では、これから学習する教材文を自力で読み、理解するために今までに習った学習の振り返りを行っていました。先生は「この学習では、どんなことに気を付けて教材文を読みましたか?」「この教材文の工夫しているところはどこですか?」など、子どもに気付かせる声掛けを工夫していました。
複式の学級だけではなく、単式の学級においても「自分の考えをもち、人に言われるのではなく、自分の力で問題や課題を解こうとし、困ったことがあれば友達と相談しながら考え直す。」という学び方が大切です。
本校の子ども達にも毎日の授業を通して、この学び方が身に付けば幸いです。
チーム中西14名、これまで以上に努力します。
Posted by 中西別小学校 at 13時45分
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