中西別小学校 [北海道別海町]

広栄老人会の方々

　難しい話で恐縮ですが、小学校学習指導要領解説総則編では、これからの学校教育に求められることとして、「子供たちに求められる資質・能力とは何かを社会と共有し，連携する「社会に開かれた教育課程」を重視すること。」が示されています。
　よく考えてみれば、今までだって地域の方や保護者の方のお力をお借りして学校の教育活動を展開していました。ですから、今さらという感じを受けるかもしれません。
　このような中、中西別小学校においてもコミュニティ・スクールを活用した外部講師にご来校いただき、子ども達の先生として活躍していただいています。

コスモスの種だよ

　第１，２学年は、本日、広栄老人会の方にご来校いただき、コスモスの種まきを行いました。老人会の皆様には、畑の草取りからうねきりまでやっていただき、子ども達は優しく種まきを教えていただきました。皆さん、ありがとうございました。

まばらに撒くんだよ

上手だね

手の平にのせるよ

そーと、優しく撒こうね

よく頑張ったね、ポーズ

どこに植えるんだい？

　また、第３学年は、井上さんの畑で野菜作りを学び、実際に自分たちのハウスに来ていただき、苗植えを教えていただきました。井上さんは、子ども達一人一人に丁寧に説明されました。ありがとうございました。

苗の植え方はね

よーく見ておくんだよ

ここをしっかり掘るんだよ

そうそう、いいぞ〜

畑のプロは、やっぱりすごい！

　最後には、コスモス畑の種まきで来校された広栄老人会の方々も、学校のハウスの草が気になり、井上さんと一緒に草抜きをしていただきました。
　この後、子ども達だけでなく、我々教員も栽培活動を通して地域の方々の素晴らしさを実感していくことになるでしょう。


　今の子ども達に大切なこと、大人になるまでに身に付けさせなければならないこと、しっかり地域の方々と対話しながら考えていきます。

やるべきことがわかっている！

　運動会実施後の振替休業を含む２日間の休みを終え、子ども達が元気に登校してきました。運動会では赤白どちらも素晴らしいチームワークで各種目に取り組み、負けそうになっても、大きく差を付けられても子ども達は最後まで諦めないでやり抜きました。その姿は、とても立派でした。
　さて、子ども達は運動会を通して確かにチームワークが高まりました。では、なぜ子ども達のチームワークは高まったのでしょうか？
　ポイントは２つあります。
　１つ目は、次に何をやればいいのか理解していることです。見通しをもって行動できると、ゆとりを生まれます。ゆとりがあれば対応や準備も事前にできるので、子ども達の動きも変わります。
　２つ目は、声を掛け合う子どもが多かったことです。行動が遅れがちな友達や目的を見失っている友達に空かさず、声を掛け、導いていく子どもが今年は多かったように思います。
　この２つのポイントは、本日の後片付けでも発揮されていました。「先生、次に何やるの？」「先生、終わったよ。」という声が無く、全児童がやるべきことをやる。中西別小の子ども達が、また少し逞しくなりました。

力を合わせて！

手分けして、片付ける！

１つ１つ、拭く！

掃除して、仕上げ！

　昨年とは打って変わって晴天のもと、無事に合同運動会を終えることができました。子ども達や競技に参加された地域の方々、そして、お手伝いに競技に一日中、グラウンドを駆け巡っていた保護者の方々に大きな怪我がなかったことにホッとしました。
　また、昨年度は天候不十分で、全ての競技が出来ませんでしたが、今年度は全種目を行うことができました。親子や保護者による団体競技は小規模校ならではの取組ですが、競技１つ１つを真剣に最後までやり切っていただける中西別地区の風土は、子どもにとって何よりの教材です。本当に素晴らしい地域であることを確信しました。
　参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました。
　それでは、運動会の種目ごとに様子を紹介します。

　まずは、開会式です。運動会の見所は「集団行動」と「静動のメリハリ」です。今年度の運動会では特に、６年生のリーダーの動きが素晴らしかった。練習を通して、子ども達の表情は日に日に引き締まってきました。団長の選手宣誓や実行委員長の挨拶、どれをとっても立派でした。

　続いて、ラジオ体操です。この種目もどこの学校でも行います。そして、代表の児童が演台の上で模範を見せます。本校の模範児童も最後までかっこよく手足を伸ばし、体操しました。

　次に、個人種目のベストシーンを紹介します。各種徒競走や「運命の旗」、「別海の特産品お届けします」「はやく来て、運命の人」など工夫を凝らした競技がたくさんありました。

　昨年度、実施できなかった団体競技も今年度は全て行いました。応援に熱が入りすぎて、撮影できなかったＰＴＡ紅白対抗リレーの写真はありませんが、親子や仲間同士で力を合わせて競技する姿から笑いや感動などたくさんの贈り物をいただきます。

　そして、本校の運動会は「幼小合同」です。小さな幼児も参加し、小学生と一緒に競技に参加します。園児の伸び伸びとした姿を見ているだけで幸せな気持ちになるだけでなく、園児一人一人がこだわりをもって、最後までやり抜こうとする姿に感動しました。

　運動会の花形、ダンスには園児、児童だけでなく、保護者の方々も参加していただきます。みんなで踊るフォークダンスは、明るい笑顔を絶えません。

　本校の運動会の目玉はまだまだあります。地域の方々やちびっ子が参加する種目もあります。大先輩の皆様、本当にありがとうございました。そして、未来の中西っ子の皆さんもありがとう！

　　いよいよ最後のコラムです。今年の運動会のスローガンは「優勝より大切な絆をつかめ！」でした。赤組も白組も優勝したい気持ちはあります。しかし、相手の健闘をたたえ、エール交換を行います。

　そして、閉会式を迎えます。どんなに努力しても、どんなに勝ちたくても、どちらかのチームは負けてしまいます。子ども達は、結果を受け止めなければなりません。
　今年の結果は、赤が５９９点　白が５４９点で赤の勝ちでした。最後まで諦めないで、本当に頑張りました。
　明日からの２日間、しっかり体を休めて、来週から運動会で培ったチームワークを、学校生活に生かしていきましょう。本日まで準備や運営にご尽力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。