2012年07月04日(水)
《野付小》学んだことが帰ってからも生きている [◎校長室からの発信です]
書く力は考える力です。
野付半島ツアーでは、沢山の方々にお世話になりました。
その方々にお礼状を書こうと全校で取り組みました。
お世話になった方々との「つながり」を大切にすることも貴重な学習です。
また、書くことを通して、今一度学習の意味を再確認することにもなります。
4年生のある女の子の礼状を紹介しましょう。
きむらさんへ
6月29日の野付半島ツアーの時には、ためになる勉強と楽しいゲームをしてくれてありがとうございました。初めて知ったことや、どこにどの生き物がいるかなど、たくさん教えてくださってありがとうございました。
家でも、私は何でしょうゲームをやってみました。すごく楽しかったです。本当にありがとうございました。
家の前にハマナスがさいていました!
家の近くでエゾセンニュウの鳴き声が聞こえました!
野付半島ネイチャーセンターの方から、学んだゲームを家でもやってみます。
それはきっと、この子の心に残るくらい楽しかったのでしょう。
この子は、学校でも教室でもとてもおとなしい子です。
「ありがとうございました」と3度も繰り返すこの文面から、この子の優しい気持ちが伝わってきます。
「家の前にハマナスがさいていました!」
野付半島ツアーで学んだ、そして発見したハマナスが家の前に咲いている。
見慣れていた植物。
いつも気にしていなかった植物。
ハマナスという名前があるなんて知らなかったかもしれません。
その驚きを「!」と表現しています。
それを見た時、きっとこの子の見える世界は違うものに見えたことでしょう。
同じく「家の近くでエゾセンニュウの鳴き声が聞こえました!」と書いています。
野付半島ツアーで学んだことが、見事に家でのことにも生きています。
一人で家にいると
ジョッピンカケタカー
という鳥の鳴き声が聞こえてきたのでしょう。
それは野付半島ツアーで学んだまさしくエゾセンニュウという鳥の鳴き声だと気づくのです。
その時の喜びはきっとこの子にとって忘れられないことになったに違いありません。
この子にとって、今回の野付半島ツアーはなんと素敵な学習になったことでしょうか。
7月4日
校長 青坂信司
Posted by ブログ管理者 at 11時01分
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