2013年03月20日(水)
《野付小》卒業証書授与式の式辞 [◎校長室からの発信です]
本校の卒業証書授与式が無事終了しました。
最後は、涙、涙の感動ある式となりました。
卒業生ばかりでなく、在校生の式に臨む態度、歌声など、どれも素晴らしいものでした。
校長として、大変うれしく、子どもたち全員に感謝したいなと思いました。
私の式辞を紹介します。
できるだけシンプルに、そして低学年の子供たちにもわかるものに心掛けてみました。
式 辞
まだまだ雪深いこの地にも、春の暖かい日差しが感じられる、この佳き日に、別海町教育委員会教育委員伊勢浩子様をはじめ、ご来賓の皆様、並びに保護者の皆様にご臨席いただき、第百十二回卒業証書授与式ができますことを、皆さんとともに感謝したいと思います。
十二名の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。小学校生活の六年間、皆さんにとっては、楽しいことも、苦しいことも、悲しいことも一杯あったと思います。
六年前、十四名の仲間と誇らしい気持ちで臨んだ入学式。十キロの長い道のりを歩き通し、野付の自然を再発見した野付半島ツアー。寒い中でも精一杯競技した運動会。うれしさのあまり、眠れなかった修学旅行。汗だらけで、ゴールまで、走りとおした、マラソン大会。お母さん方の支えを受けながら、みんなで力を合わせ、感動のフィナーレとなった学芸会。さまざまな場面が頭に浮かんできます。
そのいくつもの場面の中で、みなさんはよくがんばり、耐えぬき、学び続け、この卒業の日を無事に迎えることができました。
私が、卒業生の皆さんのことで真っ先に思い出すこと。それは、休み時間になると毎日のように、男の子たちと女の子たちが仲良く一緒に遊んでいた姿です。
また、今の一年生が入学してきたとき、一年生の小さな手を握り一緒に遊んでいた姿、笑顔で一年生を背負っていた姿、また、六年生になってからの皆さんの学習態度。いつでも姿勢を良くし、真剣に学ぶ姿、そうした姿も思い出します。そんな姿を私は大変うれしく、感心して見ていました。皆さんなら、この野付小学校の最高学年として立派に支えてくれるだろうなと強く思ったものです。
私は野付小に来て以来、全校の皆さんに「当たり前のことを当たり前にできる子になってほしい」と話してきました。
自分から先に挨拶をする。呼ばれたら「ハイ」と返事をする。椅子をしまう。靴をきちんと履く。チャイムを守る。姿勢を良くする。字を丁寧に書く等、これらは、人は、できて当たり前だと言うかもしれません。
しかし、「当たり前のことを当たり前にする」ということは、簡単そうで、とても難しいことなのです。その当たり前のことを当たり前にできる子が卒業生をはじめとして、野付小学校の全員ができるようになってきています。なんと素敵な事でしょうか。
この当たり前のことを当たり前にできるということは、これからの皆さんの人生を支えてくれることになるでしょう。いつでも、どこでも、どのような場においても人として大切にしてください。きっと、皆さんの夢や目標を叶えてくれる土台となります。
いつも明るく、やさしく、そして、たくましくなった卒業生の皆さん。私たち人間は、多くの人に支えられていることを覚えておいてください。ここまで成長できたのは自分だけの力ではありません。あなた方の成長を喜び、温かく見守ってくださるお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんという家族があってこそ、今のあなた方があるのです。また、安心して学校生活が送れるよう、野付小を支えてくださる多くの皆さんがおられることも忘れないでください。
学芸会で素晴らしい演技を見せてくれた卒業生の皆さん。野付小のリーダーとして全校を引っ張ってきてくれた卒業生の皆さん。今まで本当にありがとう。いつまでも、優しい心を忘れずに立派な中学生になってください。
最後になりましたが、保護者の皆様にはこれまで本校の教育に温かいご理解とご支援を賜りましたこと、高い席からではありますが厚く御礼申し上げます。
また、ご来賓の皆様には今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げまして、私の式辞といたします。
平成二五年三月十九日
別海町立野付小学校 校長 青坂信司
Posted by ブログ管理者 at 15時28分
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