2020年05月22日(金)
【別海中央中学校】おススメの1冊(12) [◎学校ニュース]
昨日は別海町でもクマの出没情報が発信されました。
クマも活動を始める暖かな季節の始まりです。
さて、今日のおススメの1冊は、、、
羆嵐(くまあらし)・吉村昭
北海道の開拓時代に実際に起こった話です。
現在の苫前町にある三毛別という集落を1頭の巨大なヒグマが襲い,1週間にわたって7人を食い殺して3人に重傷を負わせたのです。
事件は、冬眠に失敗して餓えた凶暴なヒグマが、集落の1軒の家を襲ったことから始まります。子どもが一撃で撲殺され、女は血まみれにされて熊にくわえられ山に連れ去られたのです。
この事件を受け、警察や軍隊など合わせてのべ600人、アイヌ犬十数頭がこのヒグマに挑んでいきます。しかしヒグマは吹雪と暗闇にまぎれてしつこく何件もの家を襲撃し、一人、また一人と人間を食い殺していきます。
どうしたらあの恐ろしいヒグマを倒せるのか…。ドキドキしながら,読み進めていきました。さて,結末はいかに。
私は,本を読んでから苫前町三毛別を訪れました。2万5000分の1の地形図と本に載ってる当時の地図と照らし合わせ,現場の跡と思われるところに立ってみました。どこかでヒグマが見ているような気がして,落ち着かなかったです。
吉村昭は,「熊打ち」という短編集も書いています。川湯をはじめ道内に住んでいた熊打ちの名人ととヒグマの闘いをまとめたものです。
怖そうですが、なんだか気になってしまうおススメの1冊でした。
Posted by 別海中央中学校 at 11時51分
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