2021年09月13日(月)
【上西春中】指導と評価の一体化〜その2〜 [◆学力向上]
こんにちは、上西春別中学校です。前回は長くなりすぎて途中でやめてしまったので、引き続き「指導と評価の一体化」についての話題でいきたいと思います。
そもそも、指導と評価はなぜ一体でなくてはいけないのかというお話しです。まず、「評価」とは「価値づけ」をすることです。「やったこと」・「出来上がったもの」等に対して、良い・良くない、優れている・優れていない、美味い・美味くないetc…一般的には第三者がこのように「価値づけ」をします。これが例えば飲食店だとすると、より多くのお客様に来てもらう、美味しいと言ってもらうためには「評価」を無視するわけにはいきません。飲食店における「評価」とは「お客様の声」そのものなのです。だから「評価」をもとにサービスの内容を変えてみたり、新しいメニューを足したりという営業努力をするのです。もっと言うと、「評価」がわからなくては「どういう方向に営業改善をしていけばよいか」ということもわかりません。
学校も同様です。例に出した飲食店と違っているところがあるとすれば、それは「子どもの学びの過程と成果」の「評価」をすることで、自分たちが行った指導の成果と課題をも「自己評価する」という点です。これが正しく出来ないと、「自分自身の授業をどう改善していけばよいか」という改善の方向性は見えてきません。だから「指導と評価」は一体でなくてはいけないのです。
というわけで、1年生の家庭科の放課後指導です。単元が「生活を豊かにするものの製作」ということで、「エコバッグ」を作っています。評価の観点は「知識・技能」です。単に「作品を期日までに完成させる」ことで良いなら、持ち帰っての作業もありなのかなと思います。ただ、その場合「出来上がりまでの過程」に授業者の指導が入る余地はありません。特にこのエコバッグ作りで見取るのは「知識・技能」ですから、作品の完成度だけではなく、「製作過程」での指導がとても重要になってくる筈なのです。だからこそ、家庭科の先生は、「家」ではなく「学校での作業」にこだわったのだと思います。
前回も書きましたが、「指導もしてないことは評価できない」のです。何気ない日常の一コマですが、家庭科の居残り作業には「指導」(授業内ではありませんが)があったなと感じ紹介させていただいた次第です。
Posted by ブログ管理者 at 07時37分