上春別中学校 [北海道別海町]

　本校では、毎年２年生を対象に救急救命講習を実施しています。今年も別海消防署のみなさんにお越しいただき、３時間の講習に取り組みました。
　男子が多いこともあって心臓マッサージはまずまず。一方で人工呼吸にはやや苦戦。吹き込む息の量が足りず人形の胸がふくらまない場面もありました。
　その他、ＡＥＤの使い方についても講習を受けましたが、生徒たちは真剣に活動に取り組んでいました。
　最近ＡＥＤの使用で一命を取り留めたという話もよく聞きます。いざというときには、こうした講習で身につけた知識を積極的に活かしていきたいものです。

　昨日行った全校集会。表彰式では、町作品展の入賞者、町弁論大会の入賞者に賞状が渡されました。また、各委員会からの報告や連絡もありました。生活保険委員会からは、カゼ予防に関する呼びかけがありました。ポスターも作成してくれています。注意事項に目を通して、常に予防を心がけていきたいものです。

　３年生の総合的な学習の時間で、町内在住の視覚に障害をおもちの方にご来校いただき、いろいろなお話をうかがいました。
　講師の先生は、１０代の頃から視野が次第に狭くなり、現在は全盲の状態だそうです。外に出ると方向がわからない事や不自由を感じることもあるそうです。そんな中でも、趣味に没頭し、家族にも恵まれて幸せに生活しているとお話しされていました。
「不自由はあるけれども不幸だと思ったことはない」
「気持ちを切り替えて前向きに生きることが大切」
といったお話が、とても印象に残りました。
　また、街に出た時に行き先が分からず困ることがあるそうです。杖をもった人が立ち往生しているような場面を見かけたら、ぜひ「何かお手伝いしましょうか？」と声をかけて欲しいとお話しされていました。とてもほっとするのだそうです。
　今回、貴重なお話をうかがうことができて、講師の先生には大変お世話になりました。いつか機会があったら、不自由を感じているみなさんのお世話ができるようになりたいと思います。
　そうやって、お互いに頼ったり頼られたりするのがあたりまえになった時、多くの人にとって住みやすい社会ができてくるのではないかと感じました。
　講師の先生、社会福祉協議会のみなさん、今回は大変お世話になりました。本当にありがとうございました。