2021年12月15日(水)
【野付中】北方領土オンラインスクール [学校生活あれこれ]
昨日、北方領土オンラインスクールがZOOMにて開催され、2学年S・SさんとS・Mさんが参加しました。これは全国の中学生と北方領土隣接地域の中学生の交流、元島民の方からの体験談などにより、北方領土問題を身近に捉え、理解と関心を高めることを目的としています。根室管内より野付中含め3校、他県からは7校(青森,福島,群馬,千葉,東京,新潟)がオンラインで参加しました。
根室市在住の色丹島出身の元島民の方より当時の話を聞き、その後他県の参加者から感想や意見発表がありました。
最後に、隣接地域の中学生からの返還への思いということで、本校代表が発表をしました。2名は緊張しながらも落ち着いた様子で堂々と意見を述べていました。また、島民の方からのお話では、メモを取りながら要点をとらえようとする姿が見られました。
参加した2名はこれまでの学習について北方領土新聞としてまとめていきます。
参加してくれたSさんとSさん、お疲れ様でした。
S・Sさんのコメントより
私は祖父に島から逃げてきた時のことを聞いたのですが、夜中に少し大きい船に30人くらいで、エンジンの音がしないように布などをかぶせて工夫していたそうです。その時、祖父は5・6歳だったので、怖いという気持ちはそこまでなかったらしいのですが、住んでいたところを離れるのは幼いながら理解し、寂しかったと言っていました。
私はこの話を聞いて、自分の生まれ住んだ場所に自由に行くことが出来ない悲しみは、きっと私達が想像するよりもっと大きいんだろうと思い、自由に帰れる状況になって欲しいと思いました。元島民の人達の平均年齢は高いということなので、私も少しでも、この忘れてはいけない北方領土問題の話を伝えていけたらいいなと思います。
S・Mさんのコメントより
私はこの北方領土問題について、まず風化させてはいけないことだと思いました。このような機会をくださってすごくありがたいです。私たちが今いる野付では一番近い場所で北方領土から16kmで国後島を見ることができますが、すぐ近くの島が今ロシアの人たちが不法占拠していると思うとすごく不思議だなと感じます。早く北方領土が元の姿に戻るといいなと思いました。
元島民の方の話を聞いて、色丹島は豊かな自然があったこと、ソ連兵が北方領土に来てから少しの間、一緒に暮らしてから樺太に行ったこと、樺太の生活は辛く、病気で亡くなってしまう人もいるのだとわかりました。
Posted by 野付中学校 at 13時35分