2016年12月13日(火)
すくすく学級 「中学生といっしょ!!」第2弾 [中央公民館からのお知らせ]
12月5日(月)、中学生とのふれあい交流第2弾、「中学生といっしょ!!」を行いました。
今回は、3年B組との交流です。
公民館に到着した3年B組の生徒達は、緊張の面持ち。
ひとまず歌や手遊びの練習をしました。
会場に戻ると、すくすく学級の親子が、今か今かと待っているところでした。
始まるまで、ちょっとだけ時間があります。
中学生に「子ども達に声をかけてみてください」と促しました。
さて、このクラスはどうやって子ども達との距離を縮めるのでしょう?
自分から近づいて来てくれる子がいるとこんな感じになります。
でも、みんなができるとは限りません。
お互いほぼ初対面です。
まずは、様子を見ながら一歩踏み出すタイミングをうかがっているのがわかります。
すると、ある生徒が縄跳びを見つけてこんなことを始めました。
「お兄さん達は、こんなことができるんだよ!」と模範の縄跳び実演。
すくすく親子の視線が一気に集まりました。
見ていると、自分にもできるような気がしてくるのでしょう。
「ぼくも〜」「わたしも〜」とやってきました。
お兄さん達のジャンプに拍手!
子ども達のジャンプに拍手!
一気に会場の空気が変わりました。
歌の練習の時の緊張感でいっぱいだった様子とは違い、中学生も少しずつ心の熱量が上がってきていることを感じます。
3年B組との交流は、こんな切り口から始まりました。
さて、交流本番。
最初は、みんなで「バナナのおやこ」を踊りました。
実は、練習の時、とっても照れていた3年B組の生徒達。
こんなかっこいい姿を見せてもらえて感激です!
手遊び「あら どこだ」も笑顔いっぱいに楽しんでくれました。
次は、中学生によるお話の時間です。
『はらぺこあおむし』と『ねずみさんのチョッキ』を読んでくれました。
今月の学習会は、「子どもと一緒にいろいろな遊びを楽しみましょう」をテーマの一つにしています。
他の学級の学習会では、体を動かす遊びを中心に取り組んでいるので、ここでおまけの体操をやってみました。
その名も「アキレスケンタウルス体操」。
なんやかんやとアキレス腱を伸ばす体操です(笑)。
しっかり、体をほぐした後は、メインのミニ縁日です。
中学生にとっては、授業での取り組みの成果を発揮する場です。
今回も、よく工夫されたおもちゃがたくさんありました。
アンパンマンの中からバイキンマン、ドキンちゃんと出てくる張子のおもちゃをはじめ、一つひとつ手にとってよく見ると、細かいところまでこだわって丁寧に作り上げているおもちゃがたくさんありました。
前回同様、クオリティの高さには驚きです。
3年B組の生徒にとっては、三者面談、学期末テストを挟んでの交流でした。
限られた時間の中で、ここまで仕上げられるとはお見事です!!
一つひとつのおもちゃから、「楽しんでもらいたい!」「喜んでもらいたい!」という思いが伝わってきました。
名残惜しいまま、ミニ縁日は終了。
次は、中学生による歌遊びの時間です。
進行してくれた3人のお兄さん、お姉さんは、
「みなさ〜ん、こ〜んに〜ちは〜!」
とまるで、歌のお兄さん、お姉さんのようなノリの良さで進めてくれました。
今回は、「むすんでひらいて」「グーチョキパーでなにつくろう」「いとまき」「トントントントンひげじいさん」の4曲を楽しみました。
どれも、子ども達の大好きな歌ばかりです。
次は、「せんろはつづくよどこまでも」の曲に乗って、中学生がつくるトンネルをくぐります。
前回は、あちこちにできたトンネルでしたが、今回は、長〜いトンネルができ上がりました。
どこまでもつづくトンネルを楽しそうにくぐる子ども達。
その様子を笑顔で見つめる中学生。
ステキな絵でした。
さて、次は中学生による合唱です。
指揮者用の台を出すと、やっぱり来ました子ども達。
段差を見ると上りたくなるんですね。
そんな様子を、優しく温かい目で見つめる指揮者のお兄さん。
生徒の間からも「台に上がらなくても見えるから、下でやっていいよ」と声が上がりました。
もしかすると注意すべき場面かもしれません。
でも、3年B組の皆さんは、子ども達の「今やりたい気持ち」をそっと受け止めてくれました。
ピアノに興味を持った子もいました。
一緒に音を出したくて、ようやく腕を伸ばして届く鍵盤に手をやります。
お母さんは「ダメだよ」と止めようとしますが、伴奏の生徒は「大丈夫ですよ!」と言って、指揮者に合図をして伴奏を始めました。
楽譜にない音が入るかもしれないこともすべて受け止めての「大丈夫ですよ!」。
お母さんの「ダメだよ」には、子どもの触りたい気持ちはわかってても、邪魔しちゃいけないという思いの気遣いがあります。
伴奏の生徒の「大丈夫です!」には、「触りたくなる気持ちわかるよ」という子どもの心への寄り添いと、「それくらいのことで自分の伴奏が崩れることはない」という自信が感じられました。
前回もそうでしたが、中学生にとっては決して歌いやすい環境とは言えなかったでしょう。
お母さんの膝の上でじっと聴いている子だけではありません。
中学生の目の前で身を乗り出すようにして聴いている子、台の上に座ってリズムを取っている子、嬉しくなって走り回る子、そして、またまた指揮者気分を味わっている子。
子ども達にとっては、すべてが心地よい刺激を受けている瞬間の姿です。
そんな子ども達の姿をも楽しみながら、とてもいい顔で歌ってくれた3年B組の皆さん。
とってもいい歌声でした。
最後は、すくすく学級恒例の「ちからあわせて」と「エビカニクス」を踊りました。
さよならの後は、記念撮影をして終了。
最初はどうやって関わっていいのかわからず、不安の方が大きかった生徒が多かったようですが、いろいろな遊びを通して、確実に心の距離が縮まったようです。
この短い交流の中で、どんな風に声を掛けたらいいのか、どんな言葉を掛けたら理解してもらえるのか、喜んでもらえるのか、戸惑うこともあったでしょう。
でも、終わってみれば「小さな子はかわいいなぁ〜」という印象が一番強かったかもしれませんね。
でも、今回の交流で経験したことは、子育てのほんの一部です。
言葉でのコミュニケーションが未熟な子ども達。
なおかつ、イヤイヤ期に突入している子もいます。
この時期は特に親の思い通りにいかないことの方が多いものです。
お出掛け一つ取っても大仕事です。
実際、「今日、来れないかもしれないと思いました」と言っていたお母さんがいました。
出掛ける準備から会場に到着するまで、想定内と思いつつも様々なハプニングがあったのでしょうね。
そんな思いをしながらも、中学生との交流を楽しみに会場に足を運んでくれた親子がいたこと、忘れないでくださいね。
「自分の子どもが中学生と遊ぶ姿を見て、とても微笑ましかったです」
「積極的に声を掛けてくれて嬉しかったです」
「子どもも楽しんでいたし、大人も楽しかったです」
などの感想もありました。
前回も感じましたが、お母さんの心が温かくなったり元気になれたり、これがこの交流のもう一つの良さでもあります。
これからも、ぜひぜひ続けていきたい交流です。
3年B組の皆さん、ありがとうございました!
Posted by tyuou at 13時18分