中西別幼稚園ブログ

　今朝から元気のなかった１羽の烏骨鶏が亡くなりました…。動物小屋に赴いた年少児が倒れている烏骨鶏に気づき，「これ食べたら元気になるかな?」と近くにミツバを置いたり，体を撫でながら「動かないねー，何でだろう?」と不思議そうな表情を浮かべたりしていた年少児たち。後から戸外に出てきた年長児にそのことを伝えると，みんな大急ぎで動物小屋へ駆けて行きました。「えっ，なんで!?死んじゃったの?」「みんなが卵を取りすぎたからかな」「ご飯食べすぎた?」「他の鶏にいじめられちゃったのかな?」「鳥インフルエンザかも!」…，様々な思いを巡らせ友達同士で言葉を交わしていました。
　これまで，様々な生物との別れを経験してきた年長児から，このままでは可哀そう…と，別の場所に移し，烏骨鶏が好きだったタンポポやミツバを添えたり，きれいな花を探し求め見つけた花を手向けたりしていた子ども達。「卵を産んでくれて，ありがとう」「いっぱい（葉っぱ） 食べてね〜」「ウサギさんと，天国で仲良くね」などと，温かな言葉で見送っていました。
　卵を取ったり，いただいたり，餌を上げたりと，日頃から触れ合ってきた身近な動物の死。命あるものを飼う上で必ず巡り合う体験ですが，こうした体験から，身近な動植物への接し方を考え，命あるものとして労り，大切にする気持ちを深めてほしいと思います。

　

１７日（木） 動物小屋でのマナーとお約束

　動物小屋へ行くのが日課となっている子ども達。鶏のコッコちゃんと触れ合ったり，卵を取ったりしているのですが，そこで気になる姿がありました。我先にと駆け出し誰が卵を取るのかでもみ合い・言い合い，鶏が鳴き声を上げても構わずに卵を取る，卵を取る道具として使っているホウキを乱雑に置く，出入口が開いたままの状態ということが続いていました。そこで，改めて動物小屋の出入りの仕方，動物との関わり方について，子ども達に考えてもらおうと投げ掛けました。掃除後の動物小屋と，子ども達が卵を取った後の動物小屋の画像を見比べたり，鶏にとって嫌なこと・怖いこと，心地よく感じることは何か意見を出してもらったりしました。自分では気づかずに行動していた子が多くいましたが，改めて考える機会を設けることで，鶏との触れ合い方を意識している姿が見られています。

６／１７（木） 年長組，畑の最終作業へ

　今年度は，２１種類の野菜・果物を植えた幼稚園畑。ポットで育てていたトウモロコシも順調に生長し，ポットから畑に植え替える作業を年長組に行ってもらいました。ブルーベリーの植樹のことを思い起こし，掘った土は一箇所に固めておく，根は土から出ないように埋めている姿が！ 体験したことが即，生かされています。全ての種，苗を植え終え，最後に自分たちの植えた野菜の表示プレートを取り付けました。ペアになり，プレートを支えるひと，打ち付ける人と協力し合いながら行っていました。最後まで自分たちの手で行った畑作業，野菜への愛情もひとしおとなることでしょう。

６／１７(木) ハウスの🍓が食べ頃に♪

　子ども達が毎日のように観察している🍓プランター。花が咲き終わり，小さな実が付き始めていることに気づき，大喜びしています。ハウスの🍓は一足早く食べ頃に。全員が食べられる分が赤く色づいたら食べられることを伝えていたところ，今日は何個赤くなってるかな…と，足を運ぶごとに数えていた年長児。今日，ようやく味わえました。待ちに待った分，格別な味わいだったことでしょう。今日もウキウキでいただきました。

１８日（金） 畑へ，わくわくジャングルでは

　昨日，年長組が作業していた畑の様子を見に出掛けた年少組。野菜の名前が書いてあるプレートを眺めながら水やりをしたり，更に大きく育っているジャガイモに大喜びで水をた〜っぷり与えたりしていました。花壇に立ち寄り，色水や料理に使えそうな花弁を集めわくわくジャングルへ！ 色水作りをしようと思い水を汲んでいたら，タライの水で溺れていたセミを発見!! セミを発見したことのある年長児が，樹液のある木に返してあげていたことを伝えると，悪戦苦闘しながらセミを木の幹まで運んでいました。そこで倒れている大木を発見!! 『ピーピー♪ワッショイ!』と御神輿のように運んだり，友達同士で大木の背比べをしたり，わくわく目を輝かせながら様々なもの・こととの出会いを楽しんでいた年少組です。
　年長組は，クラス時間で『お楽しみ会』の話し合いを行っていました。昨年のお楽しみ会の出来事を聞き，中でも『わくジャンの神様』の話題でもちきりでした。わくわくジャングルへ向かうと，大木に上り，「神様じゃ，願い事を叶えてあげよう」「神様，お楽しみ会で卵掛けご飯と花火をください！」「いいだろう」…と，神様ごっこで大盛り上がりでした。

　今日は，別海町役場・森林組合主催『実のなる木植栽事業「実のなる木植樹〜木育教室」in 中西別公園』に参加しました。中西別小学校児童が対象の事業でしたが，貴重な体験の機会を幼稚園年長組も一緒に味わえればと，校長先生から嬉しいお誘いがありました。お声掛けをいただき，有難うございました♪
　森林インストラクターの大山重治 氏に植樹指導を受け，ブルーベリー，ハスカップ，アロニアの苗木を合計３３本植樹しました。他に，ナシ，リンゴ，スモモの大苗も植えられたそうです。年長組は１・２年生とペアを組ませてもらい，ブルベリーの苗木を植樹。根がすっぽり埋まるだけの穴を掘り，木を埋め土を足で踏み固め，水をた〜っぷり与える行程をペアで和気あいあいと楽しんでいました。早くも，ブルーベリーの食べ頃に期待している姿も！ 公園へ行く楽しみが，またひとつ増えましたね。
　休憩タイムには，主催者よりアイスクリーム・ジュースも提供していただき，大喜びの子ども達！「山に登って食べよう!!」と小学生からの誘いを受け，頂上でゆったり味わいました。
　休憩後は，大山先生による木育教室に参加。自然豊かな中西別公園内の環境を生かし，種子，木，動物などの生態系に関することをゲームを交えながら楽しく教えていただきました。今まで知らなかったもの・こととの出会いを経て，また違った見方で自然との触れ合いを楽しむ姿がありました。
　帰り道では，道端の植物に自然と関心を寄せたり，プレゼントしていただいた『森の色合わせカード』で，園の花壇やわくわくジャングルにある植物との色比べを楽しんでいた年長児。年少組に，今日のことを教えに行く姿もありましたよ。とても興味深い体験となったようです。