野付中学校 [北海道野付郡別海町]

　AI時代を生きる人間に求められ、近年、「日本人が低下している」と危惧されているのが「読み取る力」です。
　本校では、「情報を正確に読み取り、多様な考えに触れることで理解を深めながら、自分としての意見を構築していく」ことを目的としてNIEに取組んでいますが、生徒玄関に置かれた新聞には、たくさんの付箋紙やシールが貼られています。

　記事はもちろん、見出し文や写真・絵・表・グラフなどから感じたこと(インプット)、考えたことを、とにかく自分の言葉で表現(アウトプット)してみること。
　形式にこだわることなく、交流し合えたらいいですね。

野付小図書教諭の大高教諭と尾岱沼地域の読み聞かせサークル『ねぎぼうず』から３名の方が朝読書の時間に来校して、３年生教室で読み聞かせをしてくれました。地域の教育力を生かす面でも、大変うれしい活動であると感じました。今年度は学期に１回読み聞かせをしていただくことになっています。中学生にとっても豊かな言葉・豊かな心を養う大切な機会になりました。ありがとうございました。

　7月19日(木)午後に別海町中央公民館において、管内1市4町の代表が個性を発揮しながら弁論を行いました。
　本校は、昨年度町内トップだった3年生が10名中1番目に登場。爽やかな中学生らしい発表を堂々と行い、大きな拍手を浴びていました。
　また、開催地でもあるため、全体司会者も本校から選出。こちらもはきはきした声でしっかりと役割を果たしました。

　感心したのは、応援に駆け付けた野付中全校生徒の態度。10名の弁士が発表前後に礼をする際に、全員がタイミングを合わせて頭を下げていました。このような発表機会を多く参観してきましたが、全校生徒がここまで徹底する姿はなかなか見られません。発表者に敬意を表するこの姿こそが、本校の良さだと強く感じました。本校生徒にとって当たり前のことかもしれませんが、その当たり前がなかなかできないのです。凡事徹底、いいね!野中生!!