野付中学校 [北海道野付郡別海町]

　AI時代を生きる人間に求められ、近年、「日本人が低下している」と危惧されているのが「読み取る力」です。
　本校では、「情報を正確に読み取り、多様な考えに触れることで理解を深めながら、自分としての意見を構築していく」ことを目的としてNIEに取組んでいますが、生徒玄関に置かれた新聞には、たくさんの付箋紙やシールが貼られています。

　記事はもちろん、見出し文や写真・絵・表・グラフなどから感じたこと(インプット)、考えたことを、とにかく自分の言葉で表現(アウトプット)してみること。
　形式にこだわることなく、交流し合えたらいいですね。

野付小図書教諭の大高教諭と尾岱沼地域の読み聞かせサークル『ねぎぼうず』から３名の方が朝読書の時間に来校して、３年生教室で読み聞かせをしてくれました。地域の教育力を生かす面でも、大変うれしい活動であると感じました。今年度は学期に１回読み聞かせをしていただくことになっています。中学生にとっても豊かな言葉・豊かな心を養う大切な機会になりました。ありがとうございました。

　別海町ではNIE(新聞を活用した教育活動)と読書を推進しています。
　本校では生徒玄関に新聞を2〜3紙おいていますが、今週から「ぜひ読んでほしい注目記事(付箋紙)」を誰でも貼る事ができるようにしています。
　★世の中にとって大きな出来事
　★身近な人の活躍
　★中学生として考えて欲しい問題
　★自分の趣味に関する記事　　　　などなど
生徒が、教員が、校長や教頭が、必要に応じてコメントをつけながら、いつでも貼ることができます。
　すべての記事を読むのは大変ですが、「注目記事」に触れて、みんなで意見を交流して欲しいと願っています。

　札幌市立発寒中学校より、生徒たちが制作した「本の紹介ポスター＆カード」が届きました。どの作品もよく工夫されており、特にポスターは立体的に作られていて「この本、読んでみたい!!」と感じさせる内容に仕上がっています。作品は本校2階多目的ホールにて掲示しておりますので、ぜひご覧ください。紹介されている本も別海町図書館よりお借りし、置いています。
　道内の多くの生徒にポスターやカードを制作してもらえれば、作品交流を通して本の魅力を広める事ができます。ぜひ本校生徒にも、夏休みなどを活用して取り組んで欲しいと思います。

　本校では今週、地域の読み聞かせ隊「ねぎぼうず」の皆さんに3学年で読み聞かせを行って頂くことになっています。また、7月27日(金)に別海町子ども会議において行われる「ビブリオバトル(おすすめ本のPR合戦)」にも生徒会代表者が参加します。
　いろんな取組を通して「本の魅力」が広まると良いですね。