上春別中学校 [北海道別海町]

竹の裏側を慎重に削ります。

　２年生の総合的な学習で「アイヌ文化体験」として、ムックリの製作とアイヌの歴史と文化を学ぶ授業を実施しました。授業にはアドバイザーとしてアイヌ文化財団から澤井和彦氏をお迎えし、実際の指導に当たっていただきました。
　３・４校時は技術室でムックリの製作に挑戦しました。作業が速い子はほぼ１時間で削り終わり、２つ目にチャレンジする生徒も出ました。演奏については澤井さんにも指導していただきましたが、音は出るもののまだまだというのが実際のようでした。それでも全員が製作を完了することができました。
　５校時目はアイヌの歴史と文化について講話をしていただきました。アイヌでも日高山脈をはさんで、西と東で言葉や踊りの様子も違ってくること等、初めて聞くことでした。
　他にも「チャランケ」という話し合いで解決する文化や狩猟、交易、歴史に関するお話し等がありました。
　最後の質問コーナーでは、「アイヌの人たちの寿命は？」とか、「狩猟では弓の他にどんな道具を使ったのか？」、「イラクサで籠を作ってかゆくならないの？」等の質問が出ました。
　自然と共存し、争いを好まないアイヌの文化からは、学ぶことがたくさんあるように感じました。

作業は真剣で、誰もケガをしませんでした。

先ずはヒモを引いて音を出すところから。

アイヌの暮らしについて、幅広いお話しが聞けました。