別海中央小学校 [北海道別海町]

　みなさんは，小学校時代の修学旅行をどのくらい覚えていらっしゃいますか。私事ですが，私は今でも鮮明に覚えています。何がそんなに楽しかったのか。いや何もなくても楽しいのが修学旅行。今回の旅も，実はこの「楽しさ」を追求することも裏メニューの一つでした。ともすれば表面的な楽しさに流されがち，楽しいの「楽」にだけ目が行ってしまうことがことさら多いものです。当たり前のことかも知れませんが，今回の旅は，準備・実施等その他諸々を子どもたちが創り上げました。限られた時間の中で，あくまでも日常生活の延長線上にある修学旅行をお手製で仕上げました。

　「見方を変える，広げる，深める〜豊かな自然体験，社会のルールやマナー，友達の新しい良さの発見〜」をテーマに取り組んだ今回の修学旅行もとうとう終わりを迎えてしまいました。また一つ，行事が終わってしまいました。苦しかった分，忙しかった分，大変だった分，人は強くなれるのだと思います。そして，達成感や充実感を手に成長や変容を遂げていくのだと思います。その先に本当の「楽しさ」があるのだと思います。

　最後になりましたが，想像以上の多くの保護者の方のお迎えに感謝申し上げます。本当にありがとうございました。ある児童は，お小遣いの大半をご家族一人一人のためのお土産にあて，とても嬉しそうに一つ一つ説明していました。ある児童は，普段なら自分から言えない挨拶をどこに行っても積極的におこなっていました。ある児童は，３２時間を少しも無駄にしたくないと，睡眠不足･･･。いつもならとっくに諦めてしまうような体調だろうに，決して弱音を吐くことなく，最後まで旅を「楽しんで」いました。
　
　多くの方々の温かい関わりのお陰で，子どもたちはその温もりを感じられる心を手にし，自然と行動に移せるようになっていました。今年の６年生の修学旅行も，どうか数年後，数十年後も子どもたちの心の中に残ることを願っています。本旅行に携わって頂いた方々，陰ながら支えて下さった方々に心より御礼申し上げ，修学旅行のブログ更新を閉じさせて頂きます。本当にありがとうございました。
　今日はお互いぐっすり寝ましょう。あらゆるものの見方が変わったら，見える景色が違います。月曜日からまた「始まり」です。



第６学年担任団一同