2014年03月15日(土)
【上西中】 第42回卒業証書授与式 [・入学式,卒業式]
悪天候のため1日順延した第42回卒業証書授与式が、晴天の下、多数の来賓の方々、保護者の皆様に見守られる中、行われました。
送られる卒業生が今まで立派だったので、在校生もきちんと参加し、つくりあげた卒業式となりました。
卒業生の皆さん、今まで本当にご苦労様でした。
そして、おめでとうございました。
Posted by ブログ管理者 at 14時05分
【上西中】卒業証書授与式 式辞 [・入学式,卒業式]
式 辞
この冬、何度もの自然の脅威にさらされたこの地にも、春の暖かい日差しが感じられるこの佳き日に、別海町教育委員会教育長真籠毅様をはじめご来賓の皆様並びに保護者の皆様にご臨席いただき、第四十二回卒業証書授与式を挙行できますことを、ここにご参会の皆様とともに感謝したいと思います。
私たち人間は、命のつながりの中で生きています。生かされています。この世の中には、生きたくても生きられなかった人たちもいます。今から三年前。二〇一一年三月十一日、午後二時四十六分。二万人を超える犠牲者を出した東日本大震災。連日のように、被害の状況がテレビのニュースで流れ、新聞で記事にされない日はありませんでした。この先日本はどうなってしまうのだろうかという不安に、多くの人たちが襲われていました。建物を破壊した巨大地震、ありとあらゆるものを押し流していった大津波。そして、そこから生じたあまりにも悲惨な状況。君たちと同じくらいの若い命も含めて、多くの命が失われ、多くの人が絶望と深い悲しみに明け暮れていた被災地、東北。これらの様子を見ながら、多くの日本人が、涙を流し、「東北がんばれ」と声を上げていました。
被災地である気仙沼市の中学3年生、梶原祐太君は、卒業生代表として次のように述べました。
「命の重さを知るには大きすぎる代償でした。しかし、苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていくことが、これからの私たちの使命です。私たちは今、それぞれの新しい人生の一歩を踏み出します。どこにいても、何をしていようとも、この地で仲間と共有したときを忘れず、宝物として生きていきます」
梶原君が、涙しながら答辞を述べる姿は、テレビニュースでも流れました。天を恨まず、助け合って、力強く生きていこうとする彼の姿が、多くの日本人の心を打ち、東北の、日本の希望の光となり、東北復興への一つの道標となりました。
東日本大震災の起きた時、君たちは、小学校の卒業式直前でした。そのような大変な状況の中で、君たちは小学校を卒業し、この上西中に入学してきました。入学してからの三年間、喜びも悲しみも辛いことも、きっと数多く体験したことでしょう。それらは、君たちにとってかけがえのない価値ある体験となったはずです。
しかし、それら一つ一つが、あの東日本大震災で亡くなった君たちと同年代の中学生が、味わいたくても味わえなかった体験でもあるのです。
こんな言葉があります。
「あなたがなにげなく過ごした今日という日は、昨日死んだ人が、あれほど生きたいと願った明日なのだ。」という言葉です。 昨日亡くなった人には、今日という日はありません。
君たちが何気なく過ごしてきた中学校生活三年間は、東日本大震災で小学校の卒業式直前で亡くなった、同じ年代の仲間たちが、中学校に入ったら、部活も勉強もがんばりたいと願い、将来の自分に夢を馳せていた三年間と同じなのです。
そう考えると、私たちは、たくさんの人の願いや夢を背負って生きているということを知るのです。私たちは、生きている者の責任として、命を授かっている者の感謝として、人と人との命のつながりを心に深く刻み、しっかりと生きなければいけない、そう思うのです。
君たちは、総合の学習で別海町の基幹産業である酪農を学ぶことを通して、地域を愛し地域を誇りとすることの大切さに少なからず気がついたはずです。
また、学校林づくりで植樹することを通して、地域の環境を守り、自然を育てることの重要さにも気がついたはずです。私たちを取り巻く自然環境・地域社会とのつながりの中で、私たちは生きています。生かされています。
学校林づくりの外部講師だった及川實さんは、君たちの学習態度や作業する態度を大いに褒め、後日、社会教育通信で、君たちに、次のような願いを書いています。
「植樹が終わった君たちは、未来の自分に向かって、これから、自立の為の巣立ちのときを迎える。様々な試練に耐え、立派な大木になるに違いない君たちが、やがてこの地を離れ、社会で活躍する頃、生まれ育った故郷で君たちの成長を見守り、いつまでも待っている一本の樹があることを忘れないでほしい。」
及川實さんは、人の命のつながりの大切さだけでなく、生まれ育った故郷や自然とのつながりの大切さも教えてくださり、君たちに願いを託されたのです。
上西中のリーダーとして全校を引っ張ってきてくれた卒業生の皆さん。いつも素直で、明るく、やさしく、そして、たくましくなった卒業生の皆さん。
私たち人間は、多くの人や環境に支えられていることを覚えておいてください。ここまで成長できたのは自分だけの力ではありません。君たちの成長を喜び、愛情深く温かく見守ってくださる家族や地域の皆さんがあってこそ、今のあなた方があるのです。生きたくても生きられず、夢半ばで散っていった方々の分まで、しっかりと生き抜いていってください。
最後になりましたが、保護者の皆様にはこれまで本校の教育に温かいご理解とご支援を賜りましたこと、高いところからではありますが、厚く御礼申し上げます。
また、ご来賓の皆様には、今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げまして、私の式辞といたします。
平成26年3月15日
別海町立上西春別中学校 校長 青坂信司
Posted by ブログ管理者 at 08時51分
2014年03月14日(金)
【上西中】卒業式は明日へ [◆学校生活のようす]
Posted by ブログ管理者 at 06時00分
2014年03月13日(木)
【上西中】 卒業式総練習 [・入学式,卒業式]
6時間目、明日の卒業式に向けての、総練習を行いました。5時間目の式練習から引き続き行いましたが、時間を追うごとに、所作振る舞いに、堂々たる雰囲気が現れるようになってきました。
3年生にとって一生の思い出になる、素晴らしい行事になるように、みんなで頑張りたいものです。
なお、予報によれば、今日から明日にかけて天候に不安があり、暴風雪警報が発令される恐れもあるとのことです。
もし卒業式が翌日に順延される場合には、学級連絡網で朝6時から6時半の間に連絡をいたしますので、よろしくお願いいたします。
Posted by ブログ管理者 at 17時04分
2014年03月12日(水)
【上西中】 合唱練習 [・入学式,卒業式]
4時間目、音楽の時間に、卒業式に向けての1,2年生による合唱練習が行われました。前半各パートごとに集まって練習し、後半、体育館で合唱練習を行いました。
美しい歌声が体育館に響き渡りましたが、まだまだ素晴らしい合唱になりそうです。明日の総練習も、ぜひ頑張りましょう。
Posted by ブログ管理者 at 14時31分
2014年03月11日(火)
【上西中】 3年生を送る会 [◆学校行事]
今日は、3年生を送る会が、行われました。今まで、実行委員会中心に、各学年準備をしてきましたが、温かみと優しさが感じられる素晴らしいひとときになりました
3年生とともにつくる行事も、また一つ終了しました。実行委員会の皆さん、大変ご苦労さんでした。
あとは、3月14日の卒業式に向けて、できるだけの準備をしていきたいものです。
Posted by ブログ管理者 at 17時09分
【上西中】別れゆくさびしさ [・校長発]
中学校生活で一番大切な行事は何ですか、と訊かれたら、私はやはり卒業式と答えます。
卒業式は、その学校における教育のあり方の全てが表現される場です。
特に中学校の卒業式は、中学校三ヵ年最後の行事ということもありますが、義務教育九ヵ年を修了した証としての行事ということもあり、保護者の皆様にとっても生徒たちにとっても極めて意義深いものがあります。
本校における卒業証書授与式(卒業式の正式名)は、今週末金曜日の3月14日です。
音楽室からは、生徒たちが練習する別れの歌が聞こえてきます。
先週末の金曜日は、縦割り班による球技大会が開催されました。
今日3月11日は、3年生を送る会が、生徒会実行委員会の手で行われました。
生徒たちの素直さ、優しさ、明るさ、礼儀正しさが、言動の端々に出ていて、大変心地よいものでした。
体育館全体を包み込むほのぼのとした雰囲気が、会の初めから終わりまで支配し、誰もが幸せな気分と三年生と別れゆくさびしさを感じられるものとなりました。
別れは
人を強くし
人を優しくする
別れがあるから
人の世はすばらしい
3年生との別れまで、あと3日です。
3月11日(火)
校長 青坂信司
Posted by ブログ管理者 at 16時20分
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