2017年07月18日(火)
【中西別小学校】記録から始まる児童理解〜日常を座席表に残そう〜 [校長室から]
1学期も残すところ数日となりました。3学期制の学校では、今、1学期の成績等を保護者に伝える「連絡票」を作成している時期でしょう。本校もその学校の1つです。
私は、校長として成績表を書いている先生方を含め、本校の職員に「児童理解」について10年以上前の資料を使ってお便りを作成して配布しました。
そのお便りの一部を次に紹介します。
児童理解に欠かせないものが「児童記録の蓄積」です。
この話は、私が初任者の頃、先輩教師にご指導いただいた時のことを思い出して書いたものです。
皆さんは「子どもが好き」で、「子どもを褒めたい」という気持ちをもって仕事をしていると思います。しかし、児童理解が弱いと、残念ながら子どものよさを伝える際、具体性に欠け、児童の努力や成長、変容が伝わらない場合が多くなります。これは、教師にとって最も辛いことです。
毎日、目の前で成長・変容していく子どもがどんなことに取り組み、結果として何が本人に合っていたのか分析し、本人や保護者に伝えてあげる仕事が私たち教育者の使命です。 私は、若い頃、先輩に「子どもの見方、受け止め方が甘い」「子どもに寄り添った考え方ができていない」と何度も指導されました。
そんな中、ある先輩から「記録を取ること」を教えていただきました。私は、少しでも先輩達に追いつこうと考え、とにかく、毎日、児童記録を書き、書き溜めた児童記録を分析しました。これを続ければ、「子どもの思いや考えをどう生かし、どう実現させていけばいいのか見えてくる」という先輩の言葉を信じて書きました。今思えばこれ以外にいい方法はあるかもしれませんが、私はこれで児童理解力を身に付けたと思っています。
上の写真は、そんな私の記録の一部です。
興味のある方は、左のPDFデータをご覧いただければ幸いです。また、座席表に関する説明が必要な場合は、本校までご連絡願います。
Posted by 中西別小学校 at 20時59分
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