2019年05月29日(水)
【上風連小学校】「凄惨な事件」は、なぜ起こったのかを考える [[校長発]]
■皆さん、おはようございます。
今日も新しい一日がスタートしました。
今日は、未明から雨が降っています。
グランドがカラカラでしたので、運動会のコンディションを考えるとタイミングのよい雨かと思います。
■今日も未来で活躍する子ども達が登校してくれました。
挨拶を一生懸命しようとする姿がとても素晴らしいです。
■本日の職員朝会で、お話したことは以下の2つです。
要点のみ伝え、詳細は校長通信を見てもらっています。
■「『凄惨な事件』は、なぜ起こったのかを考える」
▼昨日の午前8時前、川崎市多摩区の路上でスクールバスを待っていた小学生と大人が包丁で刺されるなど、19人が死傷する事件がありました。
この報道を知り、多くの方々が怒りと悲しみ、やり切れない思いを抱かれたことと思います。
私たちは、教育に携わる者として、二度とこのような悲惨な事件が起きないように、この「事件の本質」についてよくよく考えていかなければならないと思います。
▼そこで思い出されるのは、何か問題などがあるごとに、先生方で話し合われた次の言葉です。
「他の子に迷惑をかけるような行為をする子は、自分の心が満たされていない。
心が満たされ豊かであれば、他の子に迷惑をかけるようなことはしない。」
人に危害を加える人の心情を洞察すると、「自尊心」「豊かな心」が強くぶれずに育成されていないと考えることができます。
▼私は、子ども達の幸福のための学校目標実現のために、4月1日の学校経営方針の説明の中に「平成31(令和元)年度の上風連小学校を「創る」共通理解項目」を周知しました。その中の8番に以下を記しました。
◆教育は「無限の可能性を信じる」ことから始まる。信じられなくなったら、教育はありません。
したがって、私たちの大切な資質は、
◇一人ひとりの子ども達の可能性を徹底して「信じぬく」慈しむ心と子どもを一人の人間として見る誠実な言動で接すること。
◇学習の優劣や家庭環境などで対応が変わるのではなく、全ての子ども達を「ありのまま受け入れる」大海のような広い心をもつこと。
◇どんなことがあったとしても笑顔で「励まし続ける」豊かな智慧とその子の成長を第一に考える温かい真心をもつこと。
◇たとえ一時は子どもに反発・反抗されたとしても切り捨てず「どこまでも子どもを支え続けようとする」確固たる信念をもち続けること。
◆これらの資質が子どもの自分らしさを発揮させ自ら学び、 そして、学ぶことの楽しさを知り更には、友達や保護者、地域の人たちとも学びを深めることの醍醐味を覚えていきます。
創造的な人間としての成長を可能にしていきます。
▼普段の教育活動が惰性に流されないように、これを私たちは常に心に留めていく必要があります。
特に私が教頭時代も含め、これまでの歴任校で教職員に忠告してきたことは、子どもに対する横柄な呼び方です。
▼職員室の中で、「あいつは」「こいつは」「あいつらは」、中には「やつらは」という蔑視する表現をする教師がいました。
私は、これを無くすために様々な会議や研修で、「子どもの人格を尊重する言動を」「言動に気をつけるように」と訴えてきました。
「あの子は」「○○くんは」と呼び方が変わたのは、1年位たったころです。
教師自身が変わるということはなかなか難しいと感じましたが、こちらがあきらめなければ、変わっていくものだと確信しました。
▼教師の子どもへの言動(見方)は、子どもの人格の伸長にとって、重大なことです。
教師が子どもを一個の人格として尊重してみれば、子ども達の心に自尊心が湧き、他に対する豊かで優しい心が芽生えます。
逆に、教師に子どもを軽視する言動があれば、子どもの自尊心は傷つけられます。
軽視された子は他に対し、暴言、暴力、差別やいじめなど攻撃的な態度をとるようになります。
▼私たちは今回の事件を受け、これらのことを再度認識し、子ども達が、自尊心を持ち、他者に対して心豊かに接することできる教育をあらためて心がけていく必要があります。
■「保護者や地域の方には丁寧な対応を」
▼これも私が、これまで歴任した学校での出来事ですが、慣れてくると保護者や地域の方と子どもに関する対応場面(電話も含め)で、「そっかー」「そうなんだー」など、横柄な言葉遣いが見られます。
これについても上記のように確認事項として記しています。
◇慣れてくると、言動が横柄になってくる人がいますが、そういう人は何かあったときに、協力してくれません。親しき中にも礼儀ありです。最後は人間性です。
その人間性が、確かな信頼を作っていきます。
▼このような横柄な言葉遣いは、人間ができている相手の方であれば、特にその場で怒ることはないでしょうが、実に後味の悪いものです。
横柄さの本質は、相手に対する軽視です。
また、人を軽視する人は、その人自身の心が乏しい証でもあります。
だから、横柄さで、自分を守ろうと繕っているのです。
このように、人の言動から、その人の人間性を読み取ることができます。
それが分かれば何も不安になる必要ありません。
大事なことは、私たちが誠実に振舞うことです。
その人には、必ず良き人が集まり、歓喜と充実への環境が構成されていきます。
09時45分投稿 (上風連小学校)
2019年05月28日(火)
【上風連小学校】各学年の運動会の練習 [[校長発]]
■6年生の運動会練習の様子です。
団体種目「2・3人3・4脚」の練習風景です。
■1.2年生の運動会練習の様子です。
表現種目「Y・M・C・A」の練習風景です。
■3.4年生の練習の様子です。
団体種目「逃げるが勝ち!」の練習風景です。
13時08分投稿 (上風連小学校)
【上風連小学校】グランドの草取り作業
■本日、PTA三役の皆様、施設委員会の皆様、そして、中学校の教頭先生、公務補さんに来て頂き、運動会に向けたグランドの雑草とり作業が行われました。
くわ等で、タンポポ等の雑草を根っこから削いでくださったことにより、グランドは、とてもきれいに整備されました。
作業された皆様、お忙しい中、誠にありがとうございました。
中休みとも重なり、子ども達は、グランドでサッカーなどをして、元気に駆け回っていました。
12時02分投稿 (上風連小学校)
【上風連小学校】「子どもを絶対に守る!」という強い一念 [[校長発]]
■みなさん、おはようございます。
今日も新しい一日が始まりました。
上風連はご覧の通り、深い霧に包まれていました。
■今日も未来の社会を担う宝の子ども達が登校してくれました。
玄関に入ってくるなり、いつものように「おはようございます!」と多くの子が元気に挨拶をしてくれていました。
運動会の練習での疲れや大きな寒暖の差のせいか体調を崩している子が何人か見受けられましたが、それでも、しっかりあいさつをしてくれていました。
そんな時でも挨拶をしようとする姿勢はとても立派です。
感動しました。
■以下は、今朝の職員朝会でお話した内容です。
時間がかなり少なかったので、30秒ほどで要点のみを伝え、後は紙面(校長通信)で周知しました。
▼毎日の子どもたちへのご指導、誠にありがとうございます。
今日はご覧の通り、教職員が手薄となります。
こうした時の心構えとして2点申し上げます。
1つは、「迅速な対応」です。
様々なショック症状の発症、頭をぶつけた、具合が悪くなったなどの事故等がありましたらすぐに校長に連絡ください。
場合によっては、私の方で関係機関に連絡を入れるなど、すぐに対応します。
2つは、「子ども達を絶対に守る」という強い一念です。
「思いは、招く」
「運は、自分が引き寄せるもの」
とはある指導者の言です。
▼この一念が強ければ、負の連鎖を事前に断ち切ることができます。
例えば、人を馬鹿にしたり、攻撃したり、威圧したり、強く文句を言うなどの行動などは、問題勃発や事故の遠因となったり、誘発するものですが、それらを事前に方向やタイミングを変えるなどして、食い止めることに繋がります。
逆に、良いもの、自分のプラスになるもの、温かい言葉、思いやりのある言葉、自分の目的を達成するための良い環境といったものを引き寄せます。
▼普段皆さんは、このような心構えで指導に当たって頂いているとは思いますが、本日は尚一層認識を新たに子ども達への指導を宜しくお願いします。
10時40分投稿 (上風連小学校)
2019年05月27日(月)
【上風連小学校】運動会小中合同練習 [[校長発]]
■今週の土曜日に開催される運動会に向け、今日も小中合同練習を行いました。
暑い中、土煙を上げながら、頑張っていました。具合悪い子が出ることもなく、無事に合同練習が終わりました。
皆さん、お疲れ様でした。
17時19分投稿 (上風連小学校)
【上風連小学校】今日の子ども達の頑張り [[校長発]]
15時49分投稿 (上風連小学校)
【上風連小学校】「慎重し過ぎる」ということはない [[校長発]]
■今日から新しい一週間がスタートしました。
上風連は、今日も青空が広がっています。
昨日は記録的な猛暑でしたが、今日も気温がかなり上昇するそうです。
公務補さんが、花壇への水遣りをしてくれていました。
■今日も、未来に生きる子ども達が元気に登校してくれました。
挨拶の声も、大きくて、立派でした。
とっても素晴らしいです。
■朝の職員打合せで、以下の要点をお話しました。
2分ぐらいの時間ですので、以下の文面を「校長通信」で周知しています。
▼運動会がいよいよ今週末となりました。
様々な準備、子ども達への指導、有難うございます。
昨日は、観測史上初めての猛暑日となりました。
今日も気温がかなり上昇するとの予報です。
外での運動会の練習ではこまめに水分を補給するなど、熱中症への対策、ノロウイルスの対策、そして、食中毒警報の対策をお願いします。
■1つは、昨日の中央町内会行事である桜の苗木植樹作業に参加した時のお話です。
▼保護者がおりましたので、いろいろなお話をしました。
その中で私は
「何か気になることがあれば、どんな小さなことでも遠慮せず学校に連絡ください」とお話しました。さらに、
「気になることは、必ず蓄積されていくものです。そして、それが重なると、後々収拾のつかない問題になります。そうなれば、子どもにとっても不幸です。ですから何かありましたら、すぐに連絡をお願いします。」
とお話しました。
私は保護者にあったときにできる限り、このような話をしています。
問題の早期解決のためであり、私たちが緊張感をもって取組むためです。
私たちは、一生懸命仕事しています。しかし、完璧はありません。このような連絡があれば、自分を磨き高める良いチャンスと捉えて頂きたいと思います。
連絡があった場合、まず、すぐに事情を聴き、それが事実であれば誠意をもって謝罪し、改善の意を伝えれば大抵早期に解決できます。
これからは、対話の時代です。
対話は、納得です。
対話のない教育、納得のない教育は、これからは通用せず、時代遅れとなります。
■2つは、「『慎重になりすぎる』ことはない」という話しです。
▼この言葉は、私が先週の新任校長研修で学んだ言葉です。
「慎重」というのは、「過度に神経質になりなさい」という意味ではありません。
教師の「深い思考・思索」を指します。
「深い思考・思索」とは、普遍的な「目的意識」です。
私たちが持つべき目的意識は、「子ども達の自律と共生」です。
子ども達が、人間として豊かな心をもち、そして、価値を創造する向上的な生き方ができるようなることです。
この「目的意識」が教師にしっかりあれば、子ども達は、不思議と自らを律し、友達を大事にしようとしていきます。
善の側面を引き出します。
▼一方、この「慎重さ」が教師に無い時、「軽はずみな言動」を子ども達に浴びせることになります。
「軽はずみな言動」は、子ども達に瞬時に伝染し、無秩序な行動を引き起こさせます。負の側面を引き起こさせます。
無秩序というのは、無法地帯であり、弱肉強食の環境です。
動物のような理性を失った言動へと変化します。
差別や弱い者いじめ、暴力、暴言が横行します。
教師の「言動」で、子ども達は「友達を大切にする人間性のある利他的な言動」にもなれば、「自分さえよければ良いという利己的な言動」になります。
教師の思索の浅深で、子ども達の環境の良し悪しが決まっていきます。「いじめ」は、「教師の軽率な言動が招き寄せる」とも言われています。
今日も一日、ハードな一日とありますが、「目的意識をしっかり持った慎重な言動」で、子ども達への教育をよろしくお願いします。
08時15分投稿 (上風連小学校)
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